2011年12月23日金曜日

きちくまの2011年ベスト・アルバム30選  その2 #20-11

20. Russian Red / Fuerteventura
現地でリリースされて全曲試聴を聴いたとき、スペインのミュージシャンってだけで日本盤を出さなきゃアホだろって内心思ってたんですが、ここにきてラジオではフエルテベントゥーラより愛をこめたパワープッシュ状態で、逆に来日公演を見逃してしまった俺が一番アホだったという結末に。ファイストもそうだけど、女性SSWの日本盤後だしリリースがこれからのトレンドなんだろうか。オトナの事情はわからないが、これはベルセバ人脈を従え一気に世界制覇をもくろんだ無敵艦隊のようなポップ・アルバム。でも名曲「Cigarettes」は録り直したのより元のシンプルなアレンジが好き。

19. YACHT / Shangri-La
ユートピア/ディストピア思想を題材につくられたコンセプト作。DFA移籍&女性ヴォーカルのクレアさん加入後のYACHTは、アホでキュートな作風と作品のクオリティーが理想的なバランスでたまらん。あの伝説のBlack Devil Disco Clubとの交流なども経てバンド・スタイルでつくられた本作は、冒頭二曲こそ威勢がいいものの神懸かり的な前作と比較するとややスケールダウンした印象。しかし、ラストのタイトル・トラックがボンクラな歌詞("もしユートピアを建てたら、君も遊びにきてくれる?")も併せて泣けるし、なんだかんだ必聴。限定版のユルい宣伝ビデオも最高! チャットモンチー以来の傑作シャングリラだ。ラーラーラーラーラー♪

18. Noah and the Whale / Last Night on Earth

上半期に聴きまくったアルバムその1&青臭さオブ・ザ・イヤー。こちらもフジロックで観ることが叶わず残念だった。UKアンタイ・フォーク時代より、ダイナミックに飛躍したこちらが断然好き。ブルース・スプリングスティーンやビートルズの「Don't Let Me Down」を取り上げながら" And we'd sing and play / Simple three chord rock and roll "と歌う本作の象徴のような「Give it All Back」、薄暗い夜に少年は故郷を飛び出して、もう二度と帰らない「Tonight's The Kind Of Night」そして、まんまキンクス「Lola」すぎる「L.I.F.E.G.O.E.S.O.N.」! ちなみに、NYの暗黒裏番長ことElysian Fieldsも今年に入ってまったく同じタイトルでまるで作風の違うアルバムをリリースしていて、そちらも結構よかった。


17. Peaking Lights / 936

アルバム冒頭「All The Sun That Shines」のベース・ラインが流れだした時点で傑作と確信したが、聴けば聴くほどずぶずぶハマってしまう底なし沼のようなミニマル・サイケデリック・ダブ。気だるくて、退廃的で、部屋のすみっこで腐ったバナナのような甘みもあるが、ちゃかぽこ鳴るチープ極まりないドラム・マシーンの音には覚醒作用も。あと、広がる景色が溶けるように反復していくノンビートの「Key Sparrow」が本当いい曲で…。Not Not Fun周辺はおもしろい。



16. Everybody Else / Wanderlust

元プッシュ・キングス! とかそういう事情は何も知らず耳にしたんですが(すいません)、強烈フック連発で今年耳にしたなかでもぶっちぎりに完成度の高いパワーポップ作。キラキラしたキーボードと曲進行が「ラジオスターの悲劇」を彷彿させる「Photograph」、鉄板パーティーチューン「Different」をはじめ泣ける曲ばかり。これとチープ・トリック『at武道館』と(来日公演もよかった)ウェリントンズの新譜が一時期のヘビーローテだった。今年はマフスも生で拝むことができたし幸せだったなー。


15. Veronica Maggio / Satan I Gatan
スウェーデンの今年5月13日付シングルチャートにアルバムの全曲がランクインし、12月現在もアデルなどと居座りつづける怪物ポップ作。元々は品のよく色っぽいソウルを得意とした彼女は、この作品でエレクトロもロックも呑みこんで大化け。どの曲も超キャッチーで、ロビン(このビデオよかった!)は評価するのにこちらは世界的にスルーなのが謎すぎる。最初のシングル「Jag kommer」は英語で"I'm coming"の意で、するどいギターリフとシンプルなトラックの産みだすグルーヴも強烈だが、指マンからピンセット、行ったりきたりを暗喩的に繰り返す卑猥なPVがすばらしく、ケイティ・ペリーの「Teenage Dream」などと並ぶ現代おセックルポップの金字塔だ(曲終盤の怒涛の盛り上がりもそういうことでしょ)。ちなみに彼女は今年で三十路。

14. Metronomy / The English Riviera

上半期によく聴いたその2。聴きすぎて今さら書くこともないが、スタイルを崩しすぎずにエレクトロの狂騒とおさらばして、ダンサブルだけどどこか黄昏た摩訶不思議な音世界を築き上げたバンド、中心人物のジョセフ・マウントという人はとても賢いんだなー、と(逆に頭でっかちの袋小路へハマってしまったように映ったのがジャスティス)。サマソニは見逃してしてしまったので、来年頭の来日公演は本当に楽しみ。

13. Twin Sister / In Heaven

前作の強みのひとつであったローファイ味を排除し、モンド/ラウンジ~ステレオラブ的な反復とディスコチックで緩い浮遊感に甘い歌心をより強調した意欲作。出だしの3曲で即死。ほんのり香るアジアン・テイストだったり、どこかいいとこ取りな小賢しさもチラつかせつつ、ずばぬけたアート・センス(このジャケもいいよなー、アナログ盤の購入を推奨)とAndrea Estellaの浮世離れした声およびルックスが反則的レベルなので文句のつけようもなく。あと彼女のtumblrも趣味よすぎ。ミンキーモモやセーラームーンが好きなのね。

12. 住所不定無職 / トーキョー・ポップンポール・スタンダードNo.1 フロム・トーキョー!!! 
アイディアと引用とロマンスの宝庫だった「ベイビー!キミのビートルズはボク!!!」で虜になった身としては、輝く卑しさがスポイルされ、割と普通にロックしている『JAKAJAAAAAN!!!!!!』に(´・ω・`)ショボーンとなったが、つづく今年2枚目の"フルボリュームシングル"となる本作で王道をいく姿勢に感動してギンギンに再熱! 冒頭「Magic In A Pop!!!」に施されたストリングス・アレンジで明らかなとおり、もはや無職でも低収入でもないが、歌詞どおり踊りだしたくなる最強っぷり。カジヒデキやヒダカトオルもプロデュースに迎え、ひたすらイイ曲を演奏しまくるバンドは中央線界隈から東京の最前線へ殴り込み。「キスキス」はぜひBuono!にカヴァーしてほしい!

11. Eleanor Friedberger / Last Summer
過去にフランツ・フェルディナンドのアレックスと付き合ってたことでも有名なFiery Furnacesのお姉ちゃんのソロ作。アヴァンギャルド精神が逞しすぎるバンドの音の延長線上にありながら、色褪せた写真のような郷愁やSSW的な内省もチラつかせ、ようやく常人にとっての"ひねくれポップ"のラインに到達(本作がバンドの所属先であるThrill Jockeyではなく、Mergeからのリリースというのもミソ)。彼らの作品では、比較的メロディアスでとっつきやすい『EP』が一番好きだったのでこの路線は大歓迎。ややアイディア先行型の曲もあるが、それも含めて甘酸っぱくキュートにねじくれている。「Roosevelt Island」のベース・ラインとかすんばらしいよ。

2011年12月14日水曜日

きちくまの2011年ベスト・アルバム30選  その1 #30-21

気がつけば2011年も終わろうとしていますが、12月に入って貯金残高がとんでもないことになりCDとかレコードとか買ってる場合じゃなくなってしまいました。これから新しい音源と出会うまえに来年を五体満足で迎えられるかも怪しくなってきており、さっさと年間ベストも片づけて、思い残すことのないよう腹いっぱい風俗に通ってから死にます。俺達いつまでも悲しみ集めるルンペン(中野サンプラザのライブもスカンピンで行けなかったですけど、お疲れ様でした)。

先に書いとくと、(自分は例年そうなんですが)ポップでわかりやすいものと、わかりやすく変なものを中心に聴いてました。話題のあの本の影響もあってヒップホップも自分なりに楽しんだ一年でしたが、リリック聞き取れないし門外漢だしタイラーザ以下略の顔が怖いので外しました。ひとりで30枚も選ぶのは自意識過剰ですよね。わかってるんです。定額料金の底なし娯楽がインターネット。どうか見逃してやってください! 殴らないでください! うー、こうなったら不労所得ライフで三億円GETや!

※[アーティスト名] / [アルバム名]
※実際の曲をチェックできるよう文章の最後にリンクを貼りつけましたが、文中で貼っている場合は省略している場合もあります。また、ここで表記を統一すると面倒なので元々の動画のタイトルをそのまま掲載しています。悪しからず。

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30.V.A. / Red Hot + Rio 2
定番となったエイズ撲滅のためのチャリティー・コンピ・シリーズの最新作は、収録曲のオリジナルと特設ページ(の下のほう)に目を通せば60年代ブラジルのトロピカリア・ムーブメントについてあるていど知ったかぶりできてしまうほどの充実盤。ベイルートやオブモンなどインディーキッズ御用達のビッグネームも名を連ね、当時の生き証人たちとコラボを楽しむさまもユニークだが、その背後にはデヴィッド・バーン(Luaka Bop)やベックが歩んできた道があることも昔の曲を収録することできちんと示しており、トロピカルな音がクローズアップされがちな昨今の潮流を考えても自覚的で意義のある編纂。そういえばトン・ゼーの1stも今年再発されましたね。あと個人的にはヒタ・リーのこのアルバムも大好き。
◆03 Um Girassol da Cor do Seu Cabelo Mia Doi Todd & José González

29.The Sandwitches / Mrs. Jones' Cookies

ジャケ左の女性の髪形がイデオンの主人公みたいになってて発動編って感じがしますが(実物は全く違うし、案外歳食ってるけど)、これは元フレッシュ&オンリーズの人とかによるサンフランシスコの女性三人組による二作目のフルアルバム。おどろおどろしく奇怪なムードを演出するエコーに、神秘と素っ頓狂のあいだをゆく歌声やコーラス、USローファイ勢のなかでも群を抜いてヨレヨレの不思議アシッド・フォーク。マジカルだったりオカルトチックだったりするところはプログレ好きにまでアピールしそう。最近もこういう格好してるんでしょうか。本作もこれまでもジャケデザインがエクセレント。
◆The Sandwitches- Lightfoot


28. The One AM Radio / Heaven Is Attached By A Slender Thread

かつて暗く厳かなラップトップ・フォークを得意としたインド系アメリカ人のリシケシュ・ヒアウェイは、本作でバンド・スタイルに転じ、奔放なビート・メイキングと持ち味のメロディセンスで、これまでとひとあじ違う"夜の風景"の描写に成功。前作とジャケットを見比べればその違いは一目瞭然で、先日の来日公演も(モミアゲ込みで)すばらしかったBathsや、anticonのエイリアスも参加の清々しい良作。価値観が転覆したことで生じたであろう開き直りのよさが痛快だ。詳しくはクッキーシーンに掲載された拙レヴューをご参照ください。


27.Trampauline / This Is Why We Are Falling For Each Other
お世話になってる某レーベルの方に教えていただき、すっかり惚れ込んでしまった韓国の女性シンセ・ポップ・ユニット。フジテレビ叩きみたいな(双方が)虚しい出来事もあったが、いわゆるK-POPとは別の、かの国の魅力的なインディー・ポップの土壌が自分にもようやくうっすらと見えてきて(たとえばマックス・ツンドラや新年早々に来日予定のダン・ディーコンも招聘しているSUPER COLOR SUPER、プロダクション・デシネからもリリースされた秋休みや、ele-kingにレヴューの掲載されたVidulgi OoyoOだったり)、一度きちんと調査してみたい。彼女(たち?)に話を戻すと、この動画で一発ノックアウト。ゆるくやわらかい電子音と飾らない佇まい。白いスニーカーが眩しいよ。

26.LOVE ME TENDER / Twilight

最初に聴いたとき「七色の鍵盤を軸とした夢世界フュージョン。ロリな歌声まで入ってノスタルジーときどきサイケ」とツイートしたが、10月のおわりに下北沢で観たこのミニアルバムのレコ発ライブで驚いたのは、曲のバリエーションと展開の豊かさ(音楽同様にフリーダムな観客の内輪っぷりにもビビったが)。ポップスがもつべき捻りと威厳と茶目っ気への強いこだわりに感服。あと、特に3.11直後のしんどいTL上で高木壮太氏のツイートにだいぶ励まされたし、あれがなかったら正直聴いてなかったと思う。日本でもこの手の企画をやってほしい。やろうよ。 

25.Dreams / Feelings 4 U

LAを拠点に活動するビートメイカーJesse PimentaによるEP。bandcampのページでは"dopewave"や"sample-wave"なんてタグがついているが、音の雰囲気でいえば(いまやすっかり売れっ子リミキサーになった)Star Slingerの流れも汲んでいる。所属先のネット・レーベルAbsent Feverについては今年いちばん更新を楽しみにしていたこのブログの記事で知ったが、未来を期待したくなる秀作ぞろいで、全音源がフリー・ダウンロード可能($1払って購入することもできる)。ちなみに、ポルトガルにもDreamsというまんま同名のバンドがいて、こちらもチルウェイヴ以降なサウンドでよい! FreindsやWeekendばりにややこしいぞ!
24.Oh Mercy / Great Barrier Grief

渋さや苦さも見せつつ、軽快なオールドタイミー・アコースティック・ポップを鳴らす豪メルボルンの4人組。バンド名からもどことなく香るディランチックというか生真面目なムードもよい(ダニエル・ラノワprod.のあのアルバム結構好き)。もうひとつ特筆すべきは紅一点ベーシストEliza Lamさんのすばらしいルックス。粒ぞろいの楽曲、味のある演奏がひたすら飛び出す好盤で、日本盤だしてくれてP-Vineありがとうです。オーストラリア産ではGotyeやSeeker Love Keeperに、Oscar + Martinという2人組もよかった。南半球やばい。 見逃してちゃいけない。

23.Man Man / Life Fantastic
トム・ウェイツやケイト・ブッシュ、ウィルコ、ティナリウェンといった大御所のリリースを中心に、今年も元気だったANTI-に所属するアヴァンギャルド楽団による4作目のフルアルバム。ブライト・アイズ/Saddle Creek周りの辣腕マイク・モーギスをプロデューサーとして迎えて築き上げたサウンドは、この評曰く"Tom Waits circus - madhouse pop"。過去作にあった規格外の勢いはそのままに、うまく整頓された音はカラフルさもアップ。しゃがれ声で吠えまくる変調連発フェスティヴァルは万人にとってフレンドリーな形へと進化した。一見イロモノのようで、タイトル曲の歌詞に明らかなとおり惨事にもユーモアで応えるタイプの誠実な音楽。すごくライブ観たいよ。


22.CocknBullKid / Adulthood

デヴィッド・バーンのこれとミューのこれに通ずるものがあるジャケ…はちょっとキモイけど、ガーナ系イギリス人女性による、もしもしレコーズ印な弾けたパワフル・ポップな一枚。チリー・ゴンザレスやジョセフ・マウント(メトロノミー)などなどゲストも豪華で、自身初となるアルバムのタイトルに「成人期」なんてつけちゃうあたり乙女チック。まだ粗削りなところもあるが、伸びのある歌声が痛快で恰幅のよさにも無限の将来性が窺えるし、次の作品はとんでもないことになりそうで期待大。ジャネル・モネイとUKツアーを廻ったそうだが(ツーショットないかな)、アデルとも機会があれば1曲ヘヴィなデュエットをお願いしたい。


21.The Dø / Both Ways Open Jaws

フランスでは前作でアルバム・チャート一位も獲得している、ダンとオリヴィアの男女二人組(2人の名前の頭文字をとってDøってセンスも可愛い)。多幸感溢れる突き抜けっぷりを聴かせる「Too Insistent」は今年随一の最強トラックだが、甘さ一辺倒ではなくフリークアウトした姿が本性…かと思えば華麗なオーケストラも鳴り響き、のどかでフォーキーな曲も収録されている。あふれんばかりの教養が見え隠れするゴッタ煮ぶりだが、クラシック、コンテンポラリー・ミュージック、チャールズ・ミンガスやフィーヴァー・レイ、ビョーク、ジョアンナ・ニューサムetc..から特に影響を受けている(みたいなことが、全曲試聴できるsoundcloudのページに書いてあった)。

2011年11月6日日曜日

DJをしますぜ×2

皆さんこんにちは。ベンフィーバーもひと段落しノンビリのほほんしていたところに、楽しそうなイベントに2つもお誘いいただきまして、わたくし小熊俊哉(リスペクト沖野修也)がへっぽこDJとしてお手伝いさせていただきます。ヘイヘイ。




なんだかおっかないフライヤーですが、11/17(木)はオーストラリア出身の2バンドThe Rational AcademyとHappy New Yearを中心に、豪華対バン&DJ盛りだくさんなイベント@渋谷WOMBにお邪魔します。前者は「まるでMy Bloody Valentineのがれきの山を泳ぎまわるPavementのように暖かくてロウファイ」、後者は「エレクトロニクスを用いたドリーミーかつミステリアスなポップ・ソング」(もろコピペですいません)! 期待大ですね。

さらにマヘル・シャラル・ハシュ・バズ、にせんねんもんだいが主催する美人レコードのメンバーによるTHEY(彼等)、broken little sister、Bertoiaとしての活動でも著名な根岸たくみ氏率いるswimmingpoo1…などなど、日本のインディー/アンダーグラウンドなシーンを賑わすアクトに、(自分以外は)実績たっぷりな凄腕DJ陣! チケ代もADV 2,000円 / DOOR 2,500円とフラっと遊びにいけるお値段だ! すごいじゃん!! 先述の豪出身2バンドは11/22(火)にも渋谷UNDER DEER LOUNGEで出演予定とのことで、こちらも含めてぜひぜひぜひぜひ!

http://electric-fuzz-efz.blogspot.com/ (出演者の顔写真まで載ってるよ)





つづけて11/26(土)には高円寺のamp cafeにてラウンジイベントに参加します。以下スーパーコピペ。

1/9のYoung Pop Dream 開催に向け、amp cafeにて、プレイベントを開催!!
若手DJ陣のフレッシュな選曲と、アートスクールなどのクリエイター達の、賑やかな☆展示が溢れる、おもちゃ箱?のような空間へ!!まだ公開前の映画が観れたり、気鋭のshop、more recordsによるセレクトミュージックも体験。美味しいparty foodも充実、普段ライブハウスやイベントに来ない人も気軽に来てみて!!YoungでPopでDreaming、きっと新しい出会いや発見があるはず・・・!?学生の人には嬉しい学割制度も!!

…とのことです! 勝手なイメージですが、なんだか美男美女が勢ぞろいしそうなイベントですね。 美は美を呼ぶわけできっと客層もYoungでPopでDreaming。新しい出会いに目がない美少女ハンター・小熊も胸キュンソングを連続スピン。オシャレ音楽の力で10tトラックで轢かれたあとのように醜い顔面(タイヤ顔)を全力でごまかします! 魔法を信じるかい? 

ちなみに(amp cafeと隣接の)高円寺Highで催されるShoegazer、Drampop、Post Rockの定番イベント、Total Feedbackとのコラボ開催で、当日はどちらにも入場可能とのこと! ライブも楽しみましょうー。


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以下、両イベントの詳細コピペしておきま。


Australian Noise Pop Show 2011
[Rational Academy & HAPPY NEW YEAR Japan Tour 2011]

2011.11.17(Thu) @渋谷WOMB (http://p.tl/_geE)
http://www.womb.co.jp/#!/live/2011/11/17/australian-noise-pop-show-2011.html
OPEN 18:00~
ADV 2,000円 / DOOR 2,500円(D別)


LIVE>
Rational Academy
HAPPY NEW YEAR
Maher Shalal Hash Baz(マヘル・シャラル・ハシュ・バズ)
THEY(彼等) 【Gt/Vo,千早(ふくろ) / Dr,姫野(にせんねんもんだい) / Synth,ヨッシー(Husband Is Funny,Isn’t It) / Ba,りんちゃん(OL)】
broken little sister
pagtas(坂田律子 + タバタミツル)
cuushe
swimmingpoo1
ANISAKIS


Music Selectors>
小熊俊哉(COOKIE SCENE)
chicchi(bluestars night!)
hitch(EGURI)
ツノダ
@k(my bloody valentine night)
hahasdisko


VJ>
寺田(HUH)

TICKET>
e+ http://p.tl/FzXQ
pe@p-ent.com


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Young Pop Dream Lounge at ampcafe

11/26 sat. 17:30-22:00
at  amp cafe(高円寺HIGH隣)
http://www.koenji-high.com/ampcafe/

door 2000/ day2500 (+1d)
★学割制度あり
door1000(+1d)

【DJ’s 】
■moyachi
■molenu
■ume rock(beepluck)
■aoki (bullet's マイブラナイト)

【girl's DJ】
■emiko:)
■きよし

【Guest DJ】
■小熊俊哉(cookie scine)

【music selector & DJ 】
■more.records 

【Live】
■hiromi sunaga

********
【Live paint】
■kao(astral camp)

【art】
■molenu
■220sec.
■ayako

【media art】
■マルヤマミホ

【clip】
■kyoko

【New movie-recomend】
■emiko:)

******
【Total "Food"back】
■The mariage blues
(oh!kawa (fun×3)&mick(make belive))
■スクリーマ”デリカ”新子
(molenu)

【Total Free market】

and more・・・

〜同時開催〜
高円寺HIGHにも入場できます
「Total Feedback」
11/26 sat. 18:00-22:00
at 高円寺HIGH 

【LIVE】
■ Al Van She's Coming
■ texas pandaa
■dario
■FU-MO
■civic

2011年10月31日月曜日

工藤鴎芽 『現代化が発明する窓その頃外に』(2011)



工藤鴎芽という京都の才女の魅力をもしも誰かに紹介するなら…さてさて、どこから触れるべきなのだろう。ただ者ならぬ雰囲気を思わす艶やかな出で立ちもさることながら、彼女はけっこうな多作家で、本人いわくの「<Low-Fi~オルタナティヴ> DTMer」として今の名義で単身活動をはじめた2010年7月から今日までに、フルアルバムを一作、EPを4作、シングルを4作、そのすべてを自主リリースしており、1年3カ月のあいだに50近くの曲を世に出していることになる。インターネット時代の自作自演家のなかでも、これはなかなかのハイペースといえるだろう。

「出してから気付いたんです、多作だって。ライブが少ないのでその分作る時間があるから、つい作っちゃう? みたいな感じで」(以下、発言部分は工藤本人によるもの)

軸となる音楽性に触れてみよう。90年代オルタナティヴ・ロックの影響を思わせるザラついたノイズ・ギター、不器用なところが逆にかがやく(平たくいえばヘタウマな)打ち込みの妙、いなたくも瞬間的にハっとさせられる瞬間の隠れたソングライティング。諦念と希望の狭間で揺れる彼女の声は恥ずかしがり屋が窓のすきまからつぶやいているようだ。妄想の蠢く内向的なガーリー・ポップの常でシャンソンやフレンチポップなどからの影響も色濃いが、00年代以降のインディー・ポップも通過した音の触感は通気性にすぐれた小気味よさで、楽曲制作にゲームボーイを駆使するような遊び心も微笑ましい(それについて訊くと、ディグダグやスパルタンXといったファミコン黄金時代のBGMのすばらしさを力説された)。

彼女の音源は(iTunesなどの経由で)海外からの注文が多いそうだが、それも頷ける新鮮なひきこもりポップだ。あるいは、そのチープなサウンド・プロダクションや電子音との戯れ方を指して“日本におけるチルウェイヴとの共振!”とか強引にこじつけられなくもないが(実際、そう言われることもあるそうで)、それについて尋ねたら「Psappってチルウェイヴですか?」と逆に質問されてしまった。また、学生時代にジュディマリなどをレパートリーにコピーバンドをしていたり、スピッツに強く心酔していたりという、ある世代にとっては実にベタなエピソードもおもしろい。

「(※スピッツについて)聴くうちになんか引きずり込まれるような感じというか、ふと気付かされる世界があって不思議! とか思って。詩も見てみると初期とかよく考えても解らんような感じに魅力を感じたり、音もすごい個性的」

「他の音楽をdisる気はさらさらないのですが、商業的に夢を売ってる感じが何か見え透いてて厭な感じするので。それで逃避出来て救われる人もいるのは事実ですが…私には出来ないことです」




かたや、今年7月にリリースされたEP『Mondo』では既存のローファイ色はほぼ消え失せ、ボサノヴァ~映画音楽~モンド/ラウンジ・ミュージックの流れを強く汲んだインストゥルメンタルの楽曲を展開。バックグラウンドの幅広さと作曲能力の飛躍的向上をアピールする異色作となっている。今回取り上げる 『現代化が発明する窓その頃外に』は10月10日にリリースされた(余談だが、彼女はゾロ目の日に作品をリリースすることに強いこだわりがある)現時点での最新EPで、さらなる成長を遂げた姿をみせる。

「コンセプトは『現在 外に』です。「(デビューから1年が経って)これまでのことを振り返ったときに内に籠ってた感じの作品が多くて、それでも独りでやるって決めた時から変わりたいという願望は相変わらずで、なんとも消化しきれない部分も多かったので、良い機会だし変わりたいと思うなら変わったろうやん、と。音に関しても退化しないようにと、新しい自分を探して頑張りました。唄い方も変えました」

全6曲は「Modernize」「発明する」「窓」「そのころ」「Output」「に」…と、EPのタイトルをそのまま分離解体したパーツのごとく名づけられている。冒頭の「Modernize」では、くたびれたギターの緩いストロークと背中を押して急かすようなビートの生むグルーヴに乗せて、ミニマルな言葉の断片が錯乱したまま乱れ飛ぶ。

滲んだ 揺れた  困つた 壊れた
誂えた(馨つて) 飾つた(選つて) 失つた(憶えて) 超えた(分解)

(「Modernize」)

「タイトル通り『現代化』をテーマに唄ってますが、詩の始めが着地点てわけではなくて循環してるんです。時代って日々現代化してくんだけど、結局懐古することもあるしカオスだって思って。街の景色も変わってくとこは凄いスピードだし。前に電車の窓から安いピンクのチープなラブホをみかけたんですが、そのすぐ横に墓地があったんですよ。駐車場じゃなくて。もう駄目だって思いましたね。話がずいぶん逸れましたけど(笑)、意図的に乱雑してる様をってことで。でも、ちゃんと繋がってるように取れる箇所もあると思います」

一転、「発明する」では神経症的で不穏な響きを携えたピアノとビートのループのうえで《愛の言葉も悲しい嘘も/誰もがびっくり同じ仕組み》と諦観に満ち満ちた歌が悪ふざけのようにおどる。そこからつづく「窓」で曲調はグっとファストになり、星屑のようにきらめく電子音と疾走感あふれるギターが、<窓>から覗くことしかできない少女の妄想こじらせ悲恋のいとしさと切なさを絶叫とともにパワーポップに昇華させている。

内緒のままでいいのさ/何となく覗いてたんだ
悲しく切ない恋のうた/はぐれたコラージュ/涙のワケは判ってるよ

(「窓」)

「(※恋愛について)うーん…。薬みたいなもんじゃないでしょうか。このまま明日キュン死ぬかもしれないって思ったり、切れたら切れたで、なんでこんなに好きやったんアホくさって恐いくらい冷静になったり。でも、人の事を死ぬ程考えるなんて素晴らしいと思います。魔法って比喩よく聞きますが、それも解るなー…と」

あの世のマーチングバンドを思わせる、鳴れども踊れずなドラムが印象的な「そのころ」では、《退屈だ とても退屈だ/昨日もそう 明日もそうだろう》と怠惰の連鎖から抜け出せずもがき苦しむ光景が歌われる。テープに吹き込んだかのような荒い録音の「Output」は黄昏たララバイのような曲調で《たった一つだけ/夜空で私の為にだけ輝いて/今夜、知らない間に消えないで》と淡い願望を率直に訴える。思いどおりにならない周囲と自分との葛藤や格闘にもがきながら、しゃかりきに一歩踏み出そうとする強い意志が滲み出ているのが本作の特徴で、先述の「そのころ」でもルーザーな描写を徹底的に書き連ねたあと、一番最後に飛びだす《目を醒ませ》の一言に強固な意志をかんじる。


「『そのころ』はパラレルじゃないですが、同じ時間軸に個々の生活があってそれぞれ考えて生きてるけど、私はどうやって生きようかとかどうしようもない妄想までして…いやいやしっかりしようぜっていう。」


EPのタイトルになぞらえて、「現代についてどう思いますか?」 と漠然とした質問を投げてみたら、「まだ満足するなよっていう感じですね」と力強い言葉がかえってきた。既存音源の逆回転ループによって混沌を表現した「に」と同様に、彼女の頭のなかも依然こんがらがっているなかで、這いつくばってでも表現しつづけてやろうという決意が頼もしい。<Output>は本作のテーマのひとつだが、作品制作やその告知が容易になった現代の環境下で、このEPは安易な理想論にもたれかからず、誠実にストイックに自分と向き合った末に産み落とされた歌曲集といえるだろう。ドリーミーだけど、浮世にまでは飛んで行かない生真面目さもいい。

筆者にとって彼女の最大の魅力はメロディメイカーの才で、それについては本作と対になる<Input>をテーマにした4作目のシングル『ねぇねぇ』に収録されたアンニュイな楽曲や、アルバム『Mind Party!』収録曲「花のにおい」のこぼれ落ちそうな情感にいっそう顕著だ。今後も宅録活動にまい進しつづける予定とのことだが、個人的には外部からプロデューサー的な人物を招いてもおもしろそうと勝手に思っていたりする。また、ライブ・パフォーマンスもときおり披露しており、こちらはまだまだ改善の余地が大ありだけども(ベッドルーム・ポップ系のアーティストにとってライブはいろいろと難しいですよね…)、シアトリカルな雰囲気も見せつつ独特のムードを演出している。

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・『現代化が発明する窓その頃外に』ご購入その他、詳細はこちらから。

・OFFICIAL
・iTunes
・myspace

2011年10月1日土曜日

マックス・ツンドラがやって来る!ヤァヤァヤァ! Coming Up!!!!!!!!!!!!!!!


めっちゃ楽しいよ!!!!! 助けてくださいてくださいくださいくださいください!!! ありがとう!
奇跡の前回来日からわずか1年9カ月、ナード界の貴公子、ベン・ジェイコブスがまたやってくるよぉーーーー!



容姿を裏切る美声と華麗なる鍵盤さばき。ドタバタ動き回り、全身の脂肪を震わせる怪しくも愛くるしいアクション。ヘアスタイル&キテレツ日本語MCでオモシロ外人としてのアピールも見せつつ、ラップトップ・ミュージシャンとしては驚異的な目にも耳にもデリシャスなパフォーマンス。これは見逃せない! ナチュラルに恋せずにはいられない!

前回のツアーでは三公演くらい追っかけしたんですが(当時の拙ライプ備忘録はこちら)、今回は招聘元であるOut One Disc岸野さまに声をかけていただき、わたくし小熊もまさかのお手伝いをさせていただくことになりました。現世でもっとも敬愛しているミュージシャンのひとりだし、彼の手によるスープ缶は今でも宝物。本当に光栄です。髪…じゃなくて、足を引っ張らないようにがんばります。

10/9(日)@幡ヶ谷FORESTLIMITでは転換DJを担当します。リミックス/カバーも多く手掛け、みずからのラジオ番組ももつ才人・ベンにゆかりのある曲、お気に入りの曲、いわゆるベン・ミュージックの数々をかける予定です。

10/10(月・祝)@池尻大橋2.5Dでは公開インタヴューを担当。会場が2.5Dなのでユーストリーム中継もモチロンあり! 連休の終わりは現地やご自宅でベンを囲み、微笑みましょう。


↑みんなで間奏部分ダンスコンテストしようぜ!!


↑そしてこれがベンのD.A.N.C.E.!!!!!!!!!!!!


8日の金沢公演は前回ツアー時に豪雪に見舞われ演奏はたせず…に終わった件のリベンジ、さらに9日深夜はリキッドルームにてあの菊地成孔率いるDCPRGのフロントアクトと、他の日もドラマチック要素がもりだくさん。共演者も豪華。以下に詳細をコピペしておきます。脱毛必至の三日間、ご予約はお早めに。

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■MAX TUNDRA ASIA TOUR 2011 supported by Out One Disc

10/8(土) @金沢 KAPO

OPEN/START 15:00
料金:投げ銭制

共演:ASUNA
DJ:岸野雄一


10/9(日) @幡ヶ谷 FORESTLIMIT

OPEN/START 19:00
料金:2500円(ドリンク代別)

共演:ホッピー神山 / unbeltipo solo(今堀恒雄)
DJ:小熊俊哉(Cookie Scene) / ヴァイオレットフィズ(アート倉持/黒パイプスターダスト)


10/9(日) @恵比須 LIQUIDROOM

OPEN/START 23:59
前売 3500円 当日 4000円(共に税込/ドリンク代別)

共演:DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN
DJ:大谷能生 / CRYSTAL


10/10(月・祝) @池尻大橋 2.5D
「MAX TUNDRA ASIA TOUR 2011 TOKYO FINAL!!」

OPEN 18:30 START 19:00
料金:2500円(ドリンク代別)

共演:Riow Arai
DJ:DE DE MOUSE 他

インタビューコーナー/聞き手:小熊俊哉(Cookie Scene)

2011年9月12日月曜日

TAICOCCLUB camps’11に行ってきたよ!


新潟のニュー・グリーンピア津南で催されるようになった秋のタイコ。昨年参加したらイベント自体にすっかり惚れ込んでしまい、今年も行ってきましたよ!!!

なにがいいって、ステージが二つしかなく移動も楽チン(距離もフジロックのグリーン-ホワイト間の半分もないはず)、芝生だらけなので雨が降ってもドロんこにならない、来客数がそこまで多くないのでノビノビ踊れる(渋滞なんてどこでもありえない、ビールもすぐ飲める!)、ステージに向けて写真を撮っても注意されない…など、シンドい思いをしてまでライブを観たくない無精者にこそありがたい夢環境。今年も実に快適で、もうメンツに関係なく年に一度必ず参加したい! という思いをますます強めたかぎり。

で、ラインナップの話をすればこちらも昨年につづき非常に挑戦的。主催者である安澤太郎さんのインタヴューによると、当初はももクロを呼ぶ気まんまんだったり…というのをヌキにしても、"音楽好きによる音楽好きのためのフェス”を作ろうとしている気概がむんむん伝わってくる。世間の認知度がメガトン級なアーティストはいない(興業としての押しが弱い)が、そのぶん昨年に引き続きちょっと通好みで、新たな発見のたくさんありそうな並びだったといえるはず。

◆以下は自分の見た出演者(当日のタイムテーブルはこちら)
Luminous Orange→mudy on the 昨晩(最初3曲ぐらい)→Kez YM(プラプラしながら)→Kate Wax→GOTH-TRAD(食事休憩挟みつつ)→Bibio(途中寝落ち)→モーモールルギャバン→Nathan Fake→OL Killer→Kyte(最初5曲くらい)→ATAK(最後の方だけ)→James Holden→Helios→Her Space Holiday


青空バックなジェームス・ホールデン。

今回の個人的なお目当てのひとつはトリッピーな質感が持ち味のテクノレーベル、Border Community一派。ダークでゴス/インダストリアル風味な(The Knifeにもちょっと近い?)Kate Waxはかなりツボで、序盤の出演というのもありハイになって楽しめた。最近ではレディオヘッドのリミックスで有名なNathan Fakeはかなりストイックなプレイで本人はノリノリだったが周囲はさして踊らず。作風が微妙に近いウルリッヒ・シュナウスの先日のライブも少し思い出したり。最高です。レーベル主催者James Holdenは他人様の曲も挟みつつの圧巻3時間プレイ。リアルタイムに夜明けを迎える景色をバックに、大らかに音を刻み続けるさまにウットリしてました。あと鼻がおおきかった。

もうひとつ期待大!だったBibioには正直がっくし。既存曲のリアレンジを繋げるでもなく、割とそのままに近い形でかけていた印象。たしかにボーズ・オブ・カナダに通ずる気持ちよさはあったが、アゲるでもチルるでもなく。新作におけるハードロッキンで場違いなギター(シン・リジィへのオマージュ)に顕著な冒険心をライブでもお見せよ! と嘆きつつ眠りにおちてしまった…。でも、ネットでの評判はおおむね良好だし、ライブ苦手だとしたら本人への好感度はますますあがります。

陰部打撲で有名なモーモールルギャバンはドラマーがパンツ一丁だったりキーボードの女の子が銅鑼を叩いたりイロモノ感が満載だが、ディスコパンク(どうして日本で今こんなに流行ってるの?)全開ななかでギター不在なのが好印象。パンツを脱いで客席に投げたり、やたら汗かいてたりいちいちトゥーマッチなのも新鮮で、この日いちばん盛り上がっていたのでは? パクりや引用が減ってメロディで聴かせる曲が増えれば大ファンになりそう(そういう意味でラストの「サイケな恋人」はよかった。《悲しくないけど また会いましょう さようなら》っていいフレーズだなぁ…)。

岡村ちゃん参加の覆面DJユニット、OL Killerについてはココにすばらしいまとめが。かなり今様でバキバキなエレクトロ全開で会場がagehaだったらパーティーピーポー憤死だろうが、岡村ちゃん仕事としてこれをどう受け止めるべきか皆さん困ってた印象。しかしプリンス「Kiss」がかかって岡村ちゃんがノリノリで踊る光景は門外漢な俺もウルっときたよ。月を背にして厳かな演奏を鳴り響かせるKyteは、サマソニ出演時に引き続き自分の趣味からもっとも遠い音楽。背の高いイケメンだった。


きれいな朝焼け(iPhone調子悪くて正直あんまり写真撮らなかった)

朝方のHelios→ハースペのうつくしすぎる並びは極上すぎて言葉もでません。その柔和で繊細なヘブン音楽を奏でるにもっともふさわしい、勤勉という文字を人間化したようなHeliosことKeith Kenniffさん(メガネっ子)のルックスにも萌え。打ち込みやサンプラーを駆使しながらエレガントで人懐っこいポップを淡々と奏でるマーク・ビアンキさん(タトゥーメガネっ子)は11月の来日ツアーにも期待大。ハンパなく曲がいいです(&レコーズ畠山さんがセトリもアップしているよ①②)

2011年8月10日水曜日

White Shoes & The Couples Company - Album Vakansi(2011)



夏だ!サマー!  オシャレかまして思いを馳せて、飛行機に乗り出発ゴー! 書を捨てて家も捨て旅に出よう! 財布もスラれてメソメソ泣こう! 海に行くつもりじゃなかった。もしもあの世に行けたら……というわけで、インドネシアの洒落た6人組、ホワイト・シューズ・アンド・ザ・カップルズ・カンパニーの5年ぶりとなる新作『Album Vakansi』のライナーノーツをわたくし小熊が書かせていただきました。(リリース元の)プロダクション・デシネさま、いつもありがとうございます。 デシネの作品にハズレなし(マジで)!





レトロチックでいなたいアジアン・ルックスから織り成される洗練された音のヴァカンス、風のミラクル、宇宙のファンタジー、マジカル・ミステリー・ツアーfromインドネシア! 渋谷系の精神は遠くジャカルタで花開いたのであった…! ギタポもディスコもジャズもボッサも映画音楽も民族歌謡も、みーんなミックスされたハイセンス・チューンの連続に圧倒されてみてください。腰を揺らしながらしんみり泣くっきゃない。日本盤には、かのジミヘンの名曲「Crosstown Traffic」の驚愕カバーまでボートラとして収録だ!!!!!!

おどろきの完成度に唸らされ、ライナーを書き上げたあともすっかり愛聴盤のひとつになってしまいましたが、いろいろ調べて驚かされたのが本作から広がるジャカルタ・シーンの魅力。すぐれた作品は歴史を紐解くにもすばらしい指針となるわけで、かの地の熱狂は自分自身もまだうっすらとしか認識できてませんが、紹介しがいがありそうなので、暇を見つけてそういったちょくちょく記事も書いていくつもりですー。



↑アルバムのトレイラー



↑楽しそうなアートワーク作成の図。BGMで流れているのは「Hacienda」。ホット!



↑個人的にアルバム一のお気に入り、「Selangkah Ke Seberang」。
ちょっと音質悪いライブ動画ですが、超ファンキー!



↑リハーサル・セッション兼MV。「Vakansi」はしっぽり聴かせる心地よい一曲。
オジサマっぽい人は巨匠ジャズ・ギタリスト。
ベテランへのリスペクトっぷりも本作の魅力のひとつ。
コチラでは同曲のライブの模様も。どうです、この艶やかさ!